家内の一家はあるビルを1棟持っていて、1階は自営業で利用。2階に自宅、および祖母の自宅、そして叔父の自宅も構えて、そのほかの部屋は賃貸で貸し出すというプランで40年近く運営してきました。もちろん、それなりにプラスもあったと思います。しかし、問題は名義人である家内の祖母が亡くなった時のシミュレーションです。なんといっても相続税が現金で支払えないレベルであり、かつ分割しようと思っても一緒に住んでいる家内の父親、弟以外にも妹がいて簡単にすまないというのが現実です。
そこで家内の父親が判断したのです。このビルを売却して、今の商売、住まいは逆に賃貸にするということ。こうすることで相続時の税金もかかってきません。家内の祖母も元気なようでもう90歳を超えていますからこのことは相談もしていないようです。しかしながら、みんなが幸せにこれからも過ごしていくにはこうした手段も非常によかったのではないかと私は考えています。