夫は長男で跡取りだったため、家を建てるとなった時、当然義父母との同居のことが問題になりました。しかし義母は継母だったため、夫との関係は最悪。一応将来同居するということで、義父母専用の部屋は作りましたが、夫に同居するという意思はさらさらなかったようです。
そんなこともあって、義父母からの資金的な援助は一切受けず、自分たちだけで家を建てました。お金を出してもらうと、後々面倒なことになると危惧したからです。
結果的に同居することなく義父は亡くなり、義母は義父の死後、勝手に家を出ていきました。事情を知る周りの人たちからは「同居せずに済んだんだからよかったじゃない」と言われたのですが、同居を楽しみにしていた義父に対しては、申し訳なく思い、少し心が痛みました。ただ、同居がなくなり正直ホッとしているのも事実です。
住んでいるところが田舎で狭い社会なので、近所の人たちも家庭内の事情のことはよく知っています。今でも時々「どうなっているの」と探りを入れてくるようなことがあり、最近ではご近所づきあいも少々苦になってきました。